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Channel: おやじのつぶやき
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車石。三条通。御陵(みささぎ)一里塚。・・・(京阪追分駅から京・三条大橋まで。その1。)

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 11月11日(火)。快晴。いよいよ最終日。京阪「追分」駅までやってきて、「追分」から昨日の続き。朝8時30分前。
 予定では12時頃に「三条大橋」で東京からわざわざやって来てくれる知人と落ち合うことに。東京駅を8時50分発の「のぞみ」で来るとか。さてうまく落ち合えるか?

追分
 この地は江戸時代、東海道と伏見街道(奈良街道)の分岐点にあたっていました。追分の名は、このような街道の分かれ道で馬子が馬を追い分けることからきたものです。なお江戸時代、付近の街道沿いには、髭茶屋町、南・北追分町の三か町が並んでいました。

 緩やかな下り坂を進みます。右手のお寺の門前に車石。

    

車石・車道

 東海道大津・京都間3里(約12㎞)の道には物資を運送する牛車の運行を楽にするために、花崗岩の厚板石が敷き詰められていた。これが車石で、溝は牛車の頻繁な通行によって削り取られて、できたものである。
 文化2(1805)年には、画期的な車石敷設工事が行われ、歩車道分離が整備された。この付近は、京に向かって右側が車石の敷かれた車道で、左側は人や馬が通る人馬道であった。人馬道は、旅人の安全確保のために、一段高く設けられていた。
 境内には当時の状況を一部復元して保存している。
 
りっぱなおうち。

ゆるやかに下って、「国道1号線」を歩道橋で越えます。

    
 京都方向。                                大津方向。

 渡り終えて右に進む途中、民家の前に「車石」の実物と解説板があります。

    

車石

 大津と京都を結ぶ東海道は、米をはじめ多くの物資を運ぶ道としてりようされてきました。江戸時代中期の安永8年(1778)には牛車だけでも年間15,894輌の通行がありました。
 この区間は、大津側に逢坂峠、京都側に日ノ岡峠があり、通行の難所でありました。京都の心学者脇坂義堂は、文化2年(1805)に1万両の工費で、大津八町筋から供養と三条大橋にかけての約12㎞の間に牛車専用道路として車の轍を刻んだ花崗岩の石を敷き並べ、牛車の通行に役立てました。これを車石と呼んでいます。

 この車石案内板は旧東海道をお歩きの皆様にお役に立てればと当家にて作成しました。

「三井寺観音道」。ここが「小関越追分」。

 この道は、逢坂峠を越えない「間道」として、小関、「三井寺」を経由し、「大津宿」の札の辻(現「京町1丁目」交差点)で東海道と合流する道となります。

しばらく進むと、ようやく「京都市」に。 

右手に「徳林庵」六角堂。京の街道出入口に置かれた六地蔵の一つ。

    

《六地蔵》

東海道   山科地蔵(徳林庵)
奈良街道 伏見地蔵(大善寺)
大阪街道 鳥羽地蔵(浄禅寺)
山陰街道 桂地蔵(地蔵寺)
周山街道 常盤地蔵(源光寺)
鞍馬口街道 鞍馬口地蔵(上善寺



京都市内に入っても健在です。

    

 住宅地、商店街を抜け、「山科」駅を右手に見て広い通りを渡ります。

    
 「旧三条通り」という標識。

旧街道らしい家並み。

 しばらく進んだ交差点には「五条別れ道標」が建っています。

    

「右ハ三条通」「左ハ五条橋 ひがしにし 六条 大佛 今ぐまき水 道」と刻まれています。

 そのまま直進すると「三条通り」に合流します。

 

「東海道線」のガードをくぐり、その先を左折します。手前には、

「陵ヶ岡みどりの径」。

 ただし、この道は「旧東海道」ではなく、もとは京阪・京津線(けいしんせん)の線路跡のようです。線路は地下化されています。

その先の細い道を左折します。道標あり。

この細い道が? と思うような印象。

振り返って望む。
                 右が「陵ヶ岡みどりの径」。ここは、かつて京阪電車の踏切があったところ。


 明治維新後、早い段階で旧東海道の道筋の変更・整備があったようです。↑が旧道。


 京阪電車京津線が「三条通り」を路面電車として走っていた時期。○が旧東海道との踏切。


 現在のようす(以上「今昔マップ」より)

 住宅地を道標に従って進みます。

    

 細い道を抜けると、広々としたところへ出ます。正面の丘を越えていくことになります。


 この付近に「御陵(みささぎ)一里塚」(日本橋から124里目)があったとされます。
なお、「御陵」という地名は、北に「天智天皇陵」があることによります。

実は意外にきつい上り坂道。最後の試練が、という感じ。

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