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Channel: おやじのつぶやき
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事前通告なしの質問は効果抜群。狼狽える中谷。・・・

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 なれ合いとも思える国会の質疑応答。質問内容、あるいは資料請求など事前に行っている。だから答弁も事務方のものをそのまま読んでも可。質問者もそれを承知の上でのやりとり。一定の審議時間が来れば、そこで採決。アベ自公政権のやり口。
 そんな国会に大きな石を投げ込んだ。
 14日の戦後70年談話もからんで波乱が起きそうな国会模様。NHKは中継していなかった。

以下の記事をソックリ転載させてもらいます。

【集団的自衛権問題研究会 News&Review :特別版 第26号】
(2015年8月12日)[転送・転載歓迎/重複失礼]

 8月11日に行われた一般質疑のダイジェスト(一部)をお送りします。ぜひご一読、ご活用ください。

 質疑ではなんと言っても、小池晃議員による統合幕僚監部の内部文書を暴露しての追及が圧巻でした。新ガイドラインに法案が成立しないとできない内容が含まれていること。そして、法案の成立を前提とした踏み込んだ議論を統幕が進めていることが明らかになり、中谷大臣は文書の存在を「知っていた」と言っても大問題、「知らなかった」と言ってもシビリアンコントロールが問題になるという窮地に追い込まれました。

 審議は紛糾し、理事会が開かれ、野党は資料の確認を要求。結局、委員会は散会となりました。小池議員が公開した以下の資料はぜひ熟読をお薦めします。

★「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)及び平和安全法制関連
 法案について(自衛隊統合幕僚監部 内部文書、「取扱厳重注意」)
http://www.jcp.or.jp/web_download/data/20150810183700620.pdf

【関連報道】
 法案成立前提の「自衛隊内部資料」めぐり紛糾(8月11日、TBS)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2560861.html

 なお、11日は小池議員の前に大塚耕平(民主)、小西洋之(民主)、柴田巧(維新)の各議員による質疑がありましたが、その模様は改めてご紹介できればと思います(中継アーカイブもご覧ください)。すみません。
 また、散会したため、井上義行(元気)、和田政宗(次代)、中西健治(無ク)、福島みずほ(社民)、山本太郎(生活)、荒井広幸(改革)の各議員の質疑は行われませんでした。
 今後の委員会質疑は盆明けの18日(火)以降となると見られます。

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【8月11日(火)参議院安保法制特別委員会 一般質疑ダイジェスト】

※首相出席なし、NHK中継なし

ネット中継アーカイブ
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
※カレンダーの日付(11日)をクリックしてご覧ください。

◆小池晃(共産)
「5月末に作成された統合幕僚監部の内部文書に、「ガイドラインの記載内容には、既存の現行法制で可能なものと新たな法案の成立を待つ必要があるものとが区別されずに記載されている」と率直に書かれている。法案が成立しないとできない内容を、日米合意して国会審議もなしに発表したことになる。そういうことですね」
中谷大臣「突然のご指摘だ。どういった経緯によって入手されたか確認しない限り、真贋を判断するのは困難だ」(速記止まり、暫時休憩へ)

◆中谷大臣
「同じ表題の資料は存在するが、細部まで確認、特定するには時間がかかる」
小池「ガイドラインと法案の関係を示す重大文書であり根幹問題だ。それを大臣が知らないということ自体が大問題だ」「「ガイドライン及び平和安全法案を受けた今後の方向性」とある。まだ国会審議の真っ最中だ。既に統幕がこんな議論をしている。大臣はご存知か」
中谷「即答は困難。法案審議が第一。部内で実施しているのは法案の内容を研究、分析しつつ現場の隊員により良く理解してもらうこと。審議中に法案の先取りをするのは控えるべき」

◆小池晃
「検討していたことを知らなかったのか?」
中谷「ガイドラインについての検討はしていい。法案の中身について組織として検討するのは当然だ」
小池「答えになっていない」(速記止まる)
小池「この統合幕僚監部の内部文書には「同盟調整メカニズムが常設になる」と明記され、「"軍軍間の調整所"が設置される」とある。自衛隊はいつから「軍」になったのか。ガイドラインにも法案にもこんな文書はない。これは法案の成立が前提の文書ではないか」

◆小池晃
「一番端的なのは最後の日程表だ。8月に法案が成立。1月にキーンエッジ(演習)。2月に法施行と。南スーダンPKOの9次隊が出発して、2月からは新法制に基づく運用をする、とある。そんなことをどこで議論したのか? こんな検討が許されるのか?」
中谷「今日、突然のご指摘。コメントはさし控えたいが、97年のガイドラインでの計画検討作業では、共同計画検討委員会において行う一方、日米安保協議委員会(2+2)が下部組織である防衛協力小委員会の補佐を受けつつ、方向性を検討。新ガイドラインでも共同計画策定メカニズムにおいて行うが「2+2」が同様の責任を負う。ご指摘は当たらない」
小池「全く説明になっていない。PKOの延長は先週金曜に閣議決定したばかり。それが「9次隊」と書いてある。今の答弁によると防衛協力小委員会の作業は始まっているということ。法案成立が前提の議論であり、部隊編成まで含めて出されている。これは戦前の軍部の独走だ。絶対許されない。こんなものが出たままで法案の議論はできない。撤回するしかない」
(速記止まり、暫時休憩。理事会協議へ)

◆鴻池委員長
「平和安全法制特別委員会を再開いたします。本日はこれにて散会いたします」

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<特別版 第25号(8月5日の参院一般質疑録はこちら>
http://www.sjmk.org/?page_id=382

<特別版 第24号(8月4日の参院集中質疑録はこちら>
http://www.sjmk.org/?page_id=378

<特別版 第23号(8月3日の礒崎補佐官参考人質疑&一般質疑録はこちら>
http://www.sjmk.org/?page_id=375

<特別版 第22号(7月29日の参院集中質疑録はこちら>
http://www.sjmk.org/?page_id=371

<特別版 第21号(7月28日の参院集中質疑録はこちら>
http://www.sjmk.org/?page_id=357

<特別版 第20号(7月27日の参院本会議質疑録はこちら>
http://www.sjmk.org/?page_id=354

<特別版 第19号(7月17日の衆院強行採決抗議声明はこちら>
http://www.sjmk.org/?page_id=359

<第18号以前のバックナンバーはこちらからご覧ください>
http://www.sjmk.org/?page_id=11

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発行:集団的自衛権問題研究会
  代表・発行人:川崎哲
  News&Review特別版 編集長:杉原浩司
http://www.sjmk.org/
ツイッター https://twitter.com/shumonken/
  ※ダイジェストはツイッターでも好評発信中です。ぜひフォローを。

◇『世界』8月号に当研究会の論考が掲載されています。
ぜひご一読ください。
http://www.sjmk.org/?p=300

◇『世界』7月号、6月号にも論考が掲載されました。
http://www.sjmk.org/?p=194
http://www.sjmk.org/?p=118

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