「千人塚海難漁民慰霊塔」。たくさんの慰霊碑が建立されています。
解説板。
銚子には「銚子の川口でんでんしのぎ」という言葉が伝えられています。これは、利根川の河口付近を航行する際、自分の船の安全を確保するだけで精一杯で、他の船のことはかまっていられない、と言う意味です。
利根川の河口付近は、川幅が狭く、干潮と満潮時の潮の流れが急で、また水底には隠れた岩礁が有り、大変危険な場所です。そのため、船頭達の間では「阿波の鳴門か銚子の川口、伊良湖渡合が恐ろしや」と言われるほど、海難事故が多発する日本の海の三大難所の一つで、多数の犠牲者を出したのです。
漁業関係者をはじめとする多くの人々は、近世以降銚子付近で遭難した船の乗組員たちの慰霊と供養を「千人塚」で続けており、今でも毎年1回「川施餓鬼」が行われています。
現在は、1971年(昭和46)の銚子漁港整備計画により利根川沿いに運河方式の新航路が完成したことで、出入りの時の危険はなくなりました。また、外港も整備され、沿岸、沖合、遠洋漁業の基地として全国から漁船が集まる総合漁業基地となり、全国屈指の水揚げ量を誇る日本有数の漁港へと成長し、更なる発展が期待されています。
そこからの銚子港と利根川のようす。
この付近の今昔。
1880年代のようす。
←に「白紙(神)神社」(現在の「川口神社」)とあります。
2010年代のようす。
○が「千人塚」。下方の森が「川口神社」。利根川の流れは、堤防の外側(北西)。
堤防の外側が利根川本体。
水揚げが終了し、競りも終わったのでしょう、閑散とした港。停泊するたくさんの大型船。
対岸は、茨城県神栖市波崎。正面に、大型の風力発電機が見えます。
「夕陽に映える広場」案内板。
「銚子市漁協第二卸売市場」。
エンジン音などが響きます。
さて「利根川」歩きを始めます。
年季の入った「銚子市川口漁業協同組合」の建物前に、
「ミロツ鼻跡」碑。
「鼻」というのは、鼻のように突きだした場所を指すと思いますが。詳細を知りたいものです。
左前方に「銚子大橋」。
波崎方向。