「お茶々が井戸」。
この井戸は通称「於茶々が井戸」という。ここ鎌倉街道端に位置し、鎌倉時代旅の人々が休息する茶店が一軒あって、「お茶々」と呼ばれる美人の娘がいて、お茶の接待をしたので「於茶々が井戸」と言い伝えられている。しかし古文書によれば、この茶店には「ちょう」という客あしらいの上手な美しい娘がいて、街道筋で大評判となり繁盛したので、「お茶屋の井戸」と呼ばれたとの記録もある。(町田家文書)
井戸はあまり深くはないが、どんな干天でも枯渇したことがないといわれ、この水を汲みほすと雨を招くということで、干害に苦しむ年には雨乞いのために村人が総出で水を汲み出したものであったという。
この道筋が「鎌倉街道」がどうかは定かではありませんが、鎌倉時代、日蓮聖人が佐渡流罪の際に通ったという言い伝えがあるようです。
この付近の今昔。
1880年代のようす。斜めの道が「秩父往還」。 2010年代のようす。中央の道は「彩甲斐街道」。
こうしてみると、往時の「鎌倉街道」は失われているようです。
荒川を望む。
「彩甲斐街道(国道140号線)」に出ます。
「ようこそ寄居」。
「玉淀大橋」。
下流方向。キャンプ場が。
上流方向。
この先、左に折れて「寄居駅」に向かいます。
山肌に「名水と○(歴)史のよりい」という大きな看板。
「秩父鉄道」(右)、「八高線」(左)との踏切。
「玉淀」へは次回にして、寄居駅北口へ。
「寄居駅」は、「東武東上線」の終着駅でもあります。ここの「八高線」は電化されていません。
八高線
八高線は、東京都八王子市の八王子駅から群馬県高崎市の倉賀野駅までを結ぶ東日本旅客鉄道の鉄道路線である。八高線の北側区間における実際の運行は、倉賀野駅を始発・終着とする列車はなく、全列車が隣駅である高崎線の高崎駅を起終点とする。路線名は、八王子の「八」と高崎の「高」に由来する。
東京都内のJR線では最後まで非電化のまま残されていたが、1996年(平成8年)3月16日に埼玉県日高市の高麗川駅より南側が電化された。その際に運転系統は高麗川駅を境にして南北で完全に分断され、高麗川駅以南の列車は川越線との直通運転を行うようになった。(「Wikipedia」より)
車内はアニメで一色。どういうアニメか、題名も内容もとんと存じ上げません。
「心が叫びたがってるんだ」
秩父市が舞台設定のモデルとなったアニメ3部作「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」「空の青さを知る人よ」のキャラクターや劇中画を全車両へラッピング。それぞれの作品の魅力を車両にぎゅっと詰め込み、外装・内装ともにアニメの世界観をお楽しみいただけます。
このラッピング事業は秩父市からの製作費負担のもと、コロナ禍で落ち込んだ観光客を回復させるための新しいコンテンツとしての役割を担うとともに、「あの花」が初めてテレビ放送されてから今年で10 周年を迎えることを記念して実施されるものです。
運行初日となる4月3日(土)には「出発式」を開催し、秩父駅から熊谷駅まで臨時急行として運転いたします。
(この項、「秩父鉄道情報サイト」HPより)
次回は、玉淀から長瀞まで。