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Channel: おやじのつぶやき
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「福島第一原発事故」の現状を現地で学ぶ。その1。(じじばばがゆく。学習編。)

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 11月13、14日。両日とも晴時々曇り。

 福島に行って来ました、かつての仲間と共に。全国からは北海道から沖縄まで40名以上の参加者。
 初日は飯坂温泉「公立学校共済・あづま荘」で学習会と交流会。翌日は、バスで現地を案内してもらいました。

 新幹線で「福島」。そこから「飯坂温泉」までローカル線で。「飯坂」は松尾芭蕉の「奥の細道」にも登場する、有名な温泉地。といっても、華やかさをはほとんど感じない、大きな旅館・ホテルもあるようですが、全体的にはひなびた風情のある温泉地。
 駅から宿舎まで歩いてみました。駅前には、芭蕉の像。

    

 其の夜、飯塚(注:「飯坂」のこと)にとまる。いで湯あれば湯に入りて宿を借るに、土坐に筵を敷きて、あやしき貧家なり。灯もなければ、ゐろりの火かげに寝所をまうけて臥す。夜に入りて雷鳴、雨しきりに降りて、臥せる上より漏り、蚤・蚊にせゝられて眠らず。持病さへおこりて、消え入るばかりになん。短夜の空もやうやう明くれば、又旅立ちぬ。猶、夜の余波、心すゝまず、馬かりて桑折(こおり)の駅に出ずる。遥かなる行末をかゝえて、斯る病、覚束なしといへど、羇旅辺土の行脚、捨身無常の観念、道路に死なん、是れ天の命なりと、気力聊かとり直し、路、縦横に踏んで、伊達の大木戸をこす。

                                                          (「奥の細道」より)
 この文章を読む限り、芭蕉は飯坂温泉にはいい思いをしなかったようですが。
   
    豪華な建物・「波来湯(はこゆ)」。

波来湯(はこゆ)
 平成23年に改築された波来湯は開湯以来1,200年もの歴史があるとされており、おおよその開業年代が分かる共同浴場としては飯坂温泉最古の共同浴場といっても過言ではありません。
 当時、十綱橋近くの摺上川沿いの露天風呂として開業した波来湯は交通の便も良く、古くは伊達地方からも軽便鉄道を利用しながらの利用者も多かったとされ、現在も飯坂温泉駅からほど近い場所にあり、周辺環境も整備され観光客も含め、県内外からの利用者も多く訪れています。
 地下1階に浴室があり、男女ともに飯坂ならではの源泉掛け流しの熱い湯と、適温に調整された温い湯の2つの湯船が設けられています。
 波来湯の隣には波来薬師や乙和の清水といった史跡があり、手湯や足湯、東屋などが整備された波来湯公園は、季節ごとに楽しめる植栽とともに憩いの場所となっています。
 名前の由来ですが、これには諸説あり箱形の浴槽だった、摺上川の波の来るところにあった、周囲が岩で囲まれた場所から「ハコ」・・等、多くは謎に包まれています。

「摺上川」。

    
                               見事な紅葉。

    
  「芭蕉ゆかりの地入口」碑。73段の石段で、「滝の湯」への道。

飯坂温泉名物 ラジウム温泉たまご。

    
 この橋を渡りしばらく進むと、会場です。

    
 学校ぐるみ避難を余儀なくされた現場の先生の講演です。この飯坂温泉にもそうした仮住まい、仮校舎があるとのことです。

 次回から現地のようすを。

 ところで、早朝、福島沖の地震には驚きました。「大地震」「大津波」「原発事故」という前代未聞の災害を被った現地が再び大きな災禍に見舞われた! と。
 報道では、仙台市では1メートル40センチ、福島県相馬市で90センチと太平洋沿岸各地で津波が観測され、福島第二原発3号機の使用済み核燃料プールの冷却装置が一時停止し、約1時間40分後の午前7時47分に再開した、と。原因はいったい何だったのか?

 うねるような奇妙な揺れ方にすぐに3・11を思い出す。福島の地域住民はかつての悪夢が甦ったのではないでしょうか。  「ニュージーランド」に引き続いて起きる大地震。いやな予感がします。

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