Quantcast
Channel: おやじのつぶやき
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2703

秩父鉄道長瀞駅~秩父駅。その5。前原の不整合。寺尾のケヤキ。(「荒川」を遡る。第8日目。)

$
0
0

この道が旧「秩父往還」道のようです。「彩甲斐街道(国道140号線)」は、「親鼻橋」から荒川右岸を進みます。

                               (「今昔マップ」より)

↓が旧街道。秩父鉄道も「親鼻橋」付近で鉄橋を渡り、右岸に移ります。右図、「彩甲斐街道(現:秩父往還)」が右端に。

しばらく進むと、左手に。

            前原の不整合。

皆野町の大渕の交差点から荒川に向かって整備された坂道を下ると、荒川左岸にある崖に至ります。下部の黒っぽい岩(黒色泥岩)は、秩父帯(約2億年前~1億5000万年前・中生代ジュラ紀)の泥岩で、その上に、古秩父湾が形成されはじめたころの礫岩(約1600万年前・新生代新第三紀)や砂岩層が重なっています。

このように2つの地層の間に大きな時間的不連続が認められる関係を不整合といいます。ここは不整合面が明瞭で、地層の上下関係が広く立体的に観察できるので、学術的に貴重であるだけではなく、地質学の学習にも適しています。

境界に見られる礫岩は、陸地で侵食された秩父帯の地層が再び海におおわれて古秩父湾の海の底になったとき、陸地から運ばれた石ころが大量に堆積したもので、基底礫岩といいます。

牡蠣(カキ)の化石

この露頭の川に面した突端部には、牡蠣(カキ)の化石があります。カキの化石は示相化石といって、生物が生きていた時代の環境を表すもの化石です。当時、浅い海が広がっていた証拠となります。下流の大渕の川原に行くと、貝など海の動物の化石がたくさん見つかります。

(「ジオパーク秩父」より)

不整合とは、年代の大きく異なる地層が重なっていることを示す用語で、それらの地層の境界面を不整合面といいます。(「解説板」より)

崖下、左手の岩のようですが。

「赤平川」を越えます。

荒川との合流点。

下流方向を望む。左手奥に「前原の不整合」。

(「Googleマップ」より)

この先で「秩父市」に入ります。

左手に「皆野橋」。

「皆野橋」からの荒川上流。

前方が開けてきます。

               

椎茸栽培の原木。

正面遠くに「武甲山」。

「馬頭尊」。

「うどんすき 宮亭」。

武甲山が次第に大きく。

右手には大小様々で、年代も異なる「庚申塔」などがまとめられています。

左手にケヤキの古木。寺尾のケヤキ。樹齢300年以上だとか。傍らに傾きかけた廃屋。かつてはケヤキに巻き付くようにフジの古木もあったが、枯れてしまったらしい。

車が激しく行き交う県道44号線をひたすら歩き続けます。日差しの強い午後、けっこう疲れます。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2703

Trending Articles