道標。「←秩父町道 →本庄道」。
左手に、「萩平歌舞伎舞台」の案内板。
萩平の諏訪神社の前庭をはさみ、向って右側に歌舞伎舞台、左側に精進堂が配置されている。
この舞台は、農村歌舞伎の最も盛んであった明治初年頃の建築と思われる。規模は間口五間(9.09m)、奥行き三間半(6.36m)、茅葺・寄棟造で、廻り舞台・二重・せり上げ機能を備えている。
この他、早がわりの工夫をこらした襖などの芝居道具も保存されている。
(この項、「」HPより)
秩父市寺尾の萩平地区にある「萩平歌舞伎舞台」で、秩父の地役者や子どもたちによって歌舞伎が上演されます。
秩父の歌舞伎は江戸時代中期には始まったといわれ、昭和の初めまでプロの役者一座が秩父はもとより関東一円を公演に回っていました。
現在の役者は秩父に暮らし、仕事を持っていて「秩父歌舞伎正和会」に所属し、伝統の秩父歌舞伎の稽古を重ねています。
その地役者の指導を受けて地元の小中学生が歌舞伎を習っており、立派に舞台を務めています。
萩平歌舞伎舞台は木造かやぶき屋根で、明治時代に建造されたといい築百年は経過しています。
二重と呼ぶ回り舞台や早変わりのふすま絵など、せり出し、など様々な工夫が凝らされており、埼玉県唯一の有形民俗文化財です。
(この項、「ぶらっとちちぶ―秩父観光協会―」HPより)
写真:演じているのは、「白浪五人男・稲瀬川勢揃いの場」です。子ども達が見得を切る度に観客席からは拍手が湧き、おひねりが飛ぶ、とか。地元に根付いた伝統芸能、それを継承していく地元の熱意を感じます。
奥にその舞台が見えます。
武甲山が次第に大きく。石灰岩採掘が盛ん。
武甲山
山名:日本武尊が、自らの甲(かぶと)をこの山の岩室に奉納したという伝説が元禄時代の頃から定着した。
南方(ハワイの方)にあった火山島が活動を終え、浸食によって削られサンゴ礁を纏うようになる。サンゴによってできた石灰石を載せた海山は、プレートの動きにより北上し、深い海溝に引きずり込まれる。そして大陸プレートに押しつけられはがれ落ち、やがて隆起し浸食されることで地表に現れた山が武甲山。
武甲山の石灰岩は日本屈指の良質な大鉱床であり、可採鉱量は約4億トンと推定されている。山の北側斜面が石灰岩質であるために古くから漆喰などの原料として採掘されていた。明治期よりセメントの原料として採掘が始まり、特に1940年(昭和15年)に秩父石灰工業が操業を開始して以降、山姿が変貌するほど大規模な採掘が進められ、とくに北斜面で山体の崩壊が著しい。
1900年(明治33年)年)には標高1,295メートルとされた。元の山頂付近は1980年9月頃に採掘のために爆破されている。2002年(平成14年)に改めて三角点周辺を調査したところ、三角点より西へ約25m離れた地点で標高1,304mが得られ、国土地理院はこれを武甲山の最高地点と改めた。そして、地図上では1,295mの三角点と最高地点1,304mの両方を表示することとした。
(この項、「Wikipedia」参照)
注1:ヒマラヤ山脈のエベレストの頂上や、アルプス山脈のアイガー等は石灰岩でできている。日本では武甲山の他、伊吹山や藤原岳など全山、石灰岩。日本には採掘しやすい場所に高品位の石灰岩が大量に存在し、数少ない国内で自給可能な鉱物資源。伊吹山も東海道新幹線から眺めると、石灰岩採掘のため、大きく山容が変化していることがわかる。
注2:石灰岩の主成分である炭酸カルシウムは雨水に溶解するため、溶食によって鍾乳洞を造り、特徴的なカルスト地形を形成する。日本では秋吉台や吉備高原、また四国西部や北九州地域にカルスト地形が存在する。また、風化に強いが溶食され易いことから、中国の桂林のような特異な地形を形成する場合がある。また、南西諸島の沖永良部島、喜界島、伊良部島のような隆起性珊瑚礁と呼ばれる島々では、現在も島周辺で大量の造礁サンゴが石灰岩を生成し、島自体は成長を続けている。これらの島は大部分が石灰岩でできている。
北面のようす。
「秩父ミューズパーク」への分岐点。
秩父ミューズパーク
秩父市と小鹿野町にまたがる豊かな自然環境に恵まれた長尾根丘陵に、音楽堂・野外ステージ、ミューズの泉、大庭園などの芸術・文化施設、多彩なスポーツ施設があり、魅力いっぱいの四季折々の自然とともにお楽しみいただけます。
基本テーマ『感性と共感』をもとに
《いつでもあえる心のふるさと》をめざして
① スポーツと音楽の公園 ② 参加と創造の公園 ③ イベントと乗り物の公園 として民間活力を導入しながら整備してきました。
公園の名称は、ギリシャ神話の詩歌、文学、音楽、舞踊、哲学、天文など人間の知的活動(学問と芸術)を司る9人の女神の総称『ミューズ(Muse)』にあやかり名付けたものです。(「同」」HPより)
次第に荒川に近づいていきます。
左手に秩父盆地が広がっています。
秩父橋が見えてきます。