「京浜工業地帯」。次々と造成された広大な埋立地。そこにある大企業・大工場のための専用貨物線がたくさん存在していましたが、すでにすべて廃止され、線路跡もなくなってきています。
日本の高度経済成長期を支え、発展し、今もなお活発に操業を行っている工場街の中に、埋もれた線路跡を探すことにしました。「京急新子安」下車の旅。
旧入江駅・新興駅付近。注:上方がJR・京急「新子安」駅方向。
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恵比須町交差点付近。
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1970年頃のようす(「歴史的農業環境閲覧システム」より)。「新興駅」付近。
「旧入江駅(新興駅)」→「恵比須町交差点」→「新興駅」。というように歩きました。意外にも何カ所かまだ線路や橋梁などが残っていました。またかつての線路を彷彿させるような地点も・・・。
概念図(「Wikipedia」より)に赤い線と○を入れてある。赤い線が「新興線」。
最盛期の1970年代には25社30本の専用線が接続していたが、鉄道貨物輸送の衰退に伴い貨物取扱量が減少、2000年に昭和電工横浜事業所の専用線が廃止、最後まで残っていた内外輸送横浜支店の専用線も2002年に廃止され、貨物列車の発着が無くなった。
《接続していた専用線》
主なもの、旧入江駅(のち「新興駅」に吸収)方面から順。
・昭和電工横浜事業所 専用線 2000年(平成15年)3月17日まで塩尻駅へのアルミナ輸送があったが、トラック輸送に転換され廃止された。
・日新運輸倉庫(現・日新)神奈川埠頭倉庫 専用線 昭和電工線から分岐していた。
・日本石油精製(現・JX日鉱日石エネルギー)横浜製油所第三工場 専用線
・日本石油精製(現・JX日鉱日石エネルギー)横浜製油所第四工場 専用線 上記2路線は、1985年ごろまでベンゼン等の石油製品の発送があった。
・日本アスベスト(現・ニチアス)鶴見工場 専用線
・昭和産業鶴見工場 専用線
・横浜市中央卸売市場食肉市場 専用線
・内外輸送横浜支店 専用線 2002年までメタノールなどのアルコールの取り扱いがあった。
新興駅の基部の操車場から産業道路沿いに南下する構内側線もあり、そこから分岐する専用線。
・味の素製油(現・J-オイルミルズ)横浜工場 専用線
・日産自動車横浜工場 専用線
・日東化学工業(現・三菱レイヨン)横浜事業所 専用線
・保土谷化学工業横浜工場 専用線
・大阪セメント横浜工場(現・住友大阪セメント鶴見サービスステーション)専用線
・三菱セメント(現・宇部三菱セメント鶴見サービスステーション)専用線 上記2路線は、保土谷化学工業線から分岐していた。
・アジア石油(現・コスモ石油)横浜製油所専用線
・大東タンクターミナル 専用線 アジア石油線から分岐し、埠頭の最南端へ伸びていた。
新興駅構内となった後も旧入江駅から分岐する専用線
・日本石油精製(現・JX日鉱日石エネルギー)横浜製油所第一工場 専用線 1999年(平成11年)10月までパラフィンを発送していた。
新興駅前交差点と恵比須町交差点の間1.7キロメートルの廃線跡の約2ヘクタールは、横浜市が「貨物線の森緑道」として公園整備を進めている。(以上、「Wikipedia」参照)
旧入江駅・新興駅跡。右の線路は、「高島(貨物)線」(鶴見〜東高島〜桜木町)。すっかり整地され、駐車場、さらにその奥は「京急バス新子安営業所」の大きな敷地になっている。
2007年当時の写真(「Wipedia」より)。
↓が「京急バス営業所」の建物。その手前に駅舎があった?
駐車スペースから手前の空地部分は、かつての線路跡。
駅舎のあった付近を振り返る。芝生の部分はかつては線路だった。
目の前を貨物列車が通過する。
線路が残っていました。「安田運輸」の正面。
大型の車が頻繁に通る広い道路を横切っている。
その先は専用線としてそのまま残っている。
建物と建物の間をカーブしながら進んでいる。立ち入り禁止の柵も簡易なので、そのまま進んで行けそうだったが。
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現役の線路のような雰囲気。
そこから振り返って旧入江駅(新興駅)跡方向を望む。左手が「安田運輸」。
日本の高度経済成長期を支え、発展し、今もなお活発に操業を行っている工場街の中に、埋もれた線路跡を探すことにしました。「京急新子安」下車の旅。





「旧入江駅(新興駅)」→「恵比須町交差点」→「新興駅」。というように歩きました。意外にも何カ所かまだ線路や橋梁などが残っていました。またかつての線路を彷彿させるような地点も・・・。

最盛期の1970年代には25社30本の専用線が接続していたが、鉄道貨物輸送の衰退に伴い貨物取扱量が減少、2000年に昭和電工横浜事業所の専用線が廃止、最後まで残っていた内外輸送横浜支店の専用線も2002年に廃止され、貨物列車の発着が無くなった。
《接続していた専用線》
主なもの、旧入江駅(のち「新興駅」に吸収)方面から順。
・昭和電工横浜事業所 専用線 2000年(平成15年)3月17日まで塩尻駅へのアルミナ輸送があったが、トラック輸送に転換され廃止された。
・日新運輸倉庫(現・日新)神奈川埠頭倉庫 専用線 昭和電工線から分岐していた。
・日本石油精製(現・JX日鉱日石エネルギー)横浜製油所第三工場 専用線
・日本石油精製(現・JX日鉱日石エネルギー)横浜製油所第四工場 専用線 上記2路線は、1985年ごろまでベンゼン等の石油製品の発送があった。
・日本アスベスト(現・ニチアス)鶴見工場 専用線
・昭和産業鶴見工場 専用線
・横浜市中央卸売市場食肉市場 専用線
・内外輸送横浜支店 専用線 2002年までメタノールなどのアルコールの取り扱いがあった。
新興駅の基部の操車場から産業道路沿いに南下する構内側線もあり、そこから分岐する専用線。
・味の素製油(現・J-オイルミルズ)横浜工場 専用線
・日産自動車横浜工場 専用線
・日東化学工業(現・三菱レイヨン)横浜事業所 専用線
・保土谷化学工業横浜工場 専用線
・大阪セメント横浜工場(現・住友大阪セメント鶴見サービスステーション)専用線
・三菱セメント(現・宇部三菱セメント鶴見サービスステーション)専用線 上記2路線は、保土谷化学工業線から分岐していた。
・アジア石油(現・コスモ石油)横浜製油所専用線
・大東タンクターミナル 専用線 アジア石油線から分岐し、埠頭の最南端へ伸びていた。
新興駅構内となった後も旧入江駅から分岐する専用線
・日本石油精製(現・JX日鉱日石エネルギー)横浜製油所第一工場 専用線 1999年(平成11年)10月までパラフィンを発送していた。
新興駅前交差点と恵比須町交差点の間1.7キロメートルの廃線跡の約2ヘクタールは、横浜市が「貨物線の森緑道」として公園整備を進めている。(以上、「Wikipedia」参照)












