今日は二十四節気の21番目「大雪(たいせつ)」。
北国では、予想外の大雪(おおゆき)が降り続いていますが、東京地方は数日の寒さも収まり、季節外れの暖かさが続きます。
暦の上では、 大雪(たいせつ)とは本格的に冬が到来するころ。山々は雪に覆われ、平野にも雪が降り積もります。新しい年の準備をはじめる「正月事始め」もこの時期から行われます。
七十二候では、
・初候 12月7日〜12月10日頃
閉塞成冬 そらさむくふゆとなる
天地の気が塞がれ、冬がおとずれる頃。空は重い雲に覆われ、生き物はじっと気をひそめています。塞ぐという言葉は、寒さから人々を守るという意味でとることもできます。
・次候 12月11日〜12月15日頃熊蟄穴 くまあなにこもる
熊が冬ごもりの時期に入り、穴にこもる頃。春になるまで、穴の中で過ごします。熊だけではなく、しまりすや蛙、こうもりも冬ごもりを始めます。
ところが、今年は!
2023年12月1日 5時15分 クマ被害
クマに襲われてけがをするなど被害にあった人の数はNHKのまとめで、先月までに少なくとも19の道府県で211人に上り、国が統計を取り始めて以降、最も多かった3年前をすでに50人以上も上回り、過去最悪となっています。12月は多くのクマが冬眠に入る時期ですが、専門家は特に被害や出没が続いている地域では引き続き、注意するよう呼びかけています。
環境省のまとめによりますと、ことし4月から10月までにクマによる被害にあった人の数はあわせて182人に上っています。
また、NHKが各地域局の取材をもとに集計したところ、11月の被害は少なくとも29人で、環境省の集計と合わせると211人に上り、このうち6人が死亡しています。
これは環境省が統計を取り始めて以降、最も多い158人の被害が出た3年前・2020年度の1年間をすでに50人以上も上回り、被害にあった人の数と死亡した人の数、いずれも過去最悪の被害となっています。
道府県別に見ますと、
▽秋田が70人で最も多く、
▽岩手が47人、
▽福島が14人、
▽青森が11人と東北地方で被害が多くなっています。
このほか、▽長野で11人、▽新潟で10人、▽北海道で9人、▽富山で9人、▽岐阜で7人、▽山形で5人、▽群馬で4人、▽宮城で3人、▽石川で2人、▽福井で2人、▽山梨で2人、▽島根で2人、▽栃木で1人、▽三重で1人、▽京都で1人と19の道府県で被害が出ています。
クマの生態に詳しい東京農工大学大学院の小池伸介教授は「クマは食べられるものがなくなると冬眠に入る習性があるが、人里の柿やくりなどを食べているクマはエサがなくなるまで冬眠に入らない可能性もある」と指摘したうえで、最近になってもクマによる被害や目撃情報がある地域では引き続き、注意するよう呼びかけています。
ことしの全国の被害件数を月ごとにみますと、春先から夏にかけては被害は数人から10数人程度で推移していました。
その後、9月は38人、さらに10月には、73人と急増し、10月は1か月の被害としては国が統計を取り始めて以降、最も多かった2006年10月の49人を大きく上回り、かつてない規模の被害となりました。
クマは冬眠に備えてエサをたくさん食べる習性があることから、例年、冬眠前の時期に被害が増える傾向があり、NHKのまとめでは先月11月も少なくとも29人が被害に遭いました。
12月に入ると、冬眠に入るクマが徐々に増えるため、例年、被害件数は少なくなる傾向がありますが、ことしのようないわゆる「大量出没」と呼ばれるような年には、12月以降もほかの年より被害や出没が多くなる傾向がみられます。
全国で最も多い被害が出ている秋田県など、クマの出没警報を今月末まで延長して警戒を呼びかける地域もあり、今月以降も地域の出没状況に合わせた警戒や注意が必要です。
専門家は、12月に入っても特に被害や出没が続いている地域では、警戒を緩めず、対策をとるよう呼びかけています。
クマの生態に詳しい東京農工大学大学院の小池伸介教授は「クマは冬眠に入ってもあまり体温が下がらない動物で、近くで物音がすると起きてしまったり、中には冬眠をする穴を途中で変えるようなクマもいる。クマの生息域が人里に近くなり、どこでクマが冬眠していてもおかしくない状況で、冬の間も注意してほしい」と呼びかけています。
また、小池教授は「ことし被害が増えたのはエサとなるドングリなどの凶作だけではなく、これまで行ってきた保護の政策によってクマの個体数が増えている可能性が考えられ、クマが山林から人里に出てきてしまっているおそれがある」として、人とクマが生活するエリアをすみ分ける取り組みなど、今後はより長期的な視点での対策を進めていく必要があるとしています。
具体的な対策としては、▽柿やくりの木などのクマを呼び寄せるものはないか、▽クマがどんな経路から人里に近づいてきたのかなどを地域ごとに分析することを挙げ、冬眠から目覚める来年の春先までに対策を練っておくことが重要だと指摘しています。
鱖魚群 さけのうおむらがる
鮭が川を遡上する頃。海で育った鮭は、産卵のために自分の生まれた川へと里帰りをします。北国では冬を代表する光景のひとつであり、迫力のある遡上を見ることができます。
花 シクラメン
年末から飾られることの多いシクラメン。色は赤、白、ピンク、紫と様々。トルコなどで豚がシクラメンの球根を食べたことから、「ブタのパン」「ブタのマンジュウ」とも呼ばれます。
(近所のお花屋さんにて。)
小椋佳作詞・作曲の「シクラメンのかほり」。布施明が歌ったものをよく耳にしました。が、1975(昭和50)年のヒット曲。すでに半世紀前の歌だったのですね。
シンガーソングライターの小椋佳が第一勧業銀行赤坂支店に勤めていた際、取引先の会社で休憩していた時に見た、自身には馴染みのない花であったシクラメンをヒントに思い浮かんだものである。
布施の担当マネジャーだった小坂洋二が、小椋佳の『淋しい時』というアップテンポの曲を持って来た際に「もう一曲、カップリングが欲しいから」と布施が依頼した所、小椋から出てきた楽曲が「シクラメンのかほり」だった。布施は今さらこんな古めかしいフォークソングっぽい曲が売れるわけないと感じたが、渡辺プロダクションの渡辺晋や井澤健らが「『シクラメン』の方がいい」と判断したためリリースとなった。
歌詞の「…ほど…ものはない」は、エルヴィス・プレスリーの「マリー・イン・ザ・モーニング(英語版)」の歌詞から引用し、それに北原白秋の全集から小椋が気にいった言葉を抜き出して当てはめたものである。詩が「借り物」を中心に構成されたことを示すために、3番の歌詞に「薄紫のシクラメン」を挿入し、曲名を「シクラメンのかほり」とした。
小椋はこうして出来上がった曲を気に入らず、また歌詞の内容が月並みな展開だったので、自身ではレコーディングせずにお蔵入りにしていた。そのために、当時はこの曲がヒットしたことが信じられなかったと後に告白している。
今作がヒットしたことを、第一勧業銀行からメリルリンチ証券に派遣されていた小椋は米国で知らせを聞き驚くが、自身もエリート銀行マンと二足のわらじを履く異色の経歴から注目の的となり、翌1976年に帰国すると、初のテレビ出演(『NHKコンサート 小椋佳の世界』)を果たすことになる。
(この項、「Wikipedia」より)
真綿色したシクラメンほど清しいものはない
出逢いの時の君のようです
ためらいがちにかけた言葉に
驚いたように振り向く君に
季節が頬を染めて過ぎていきました
うす紅色のシクラメンほどまぶしいものはない
恋するときの君のようです……
疲れを知らない子供のように
時が二人を追い越して行く
呼び戻すことができるなら
僕は何を惜しむだろう
うす紫のシクラメンほど
淋しいものはない
後ろ姿の 君のようです
・・・
洋梨はある程度熟したものを収穫し、保存し、成熟させてから食べます。そのため、食べごろの見極めが重要。シャリシャリとした食感ではなく、とろけるような甘さが特徴的です。 (写真提供:つるぴカードさん)
魚 鱈たら産卵期を迎えた鱈が蟹や海老など、身近な物を何でも食べてしまうことから「鱈腹」という言葉ができたといわれています。おいしい鱈は、お腹の色が白く、背中の模様がはっきりとしています。
野菜 大根だいこんおでんや粕汁など冬のメニューにかかせない存在である大根。年末年始で暴飲暴食が多く、胃がスッキリしないときに、大根をおろして食べると、不快感を解消してくれます。
(以上は、「暦生活」HPなど参照)
ところで、冬至(12月22日ころ)に向かって日の入りがますます早くなっていくという感じでした。
が、実は、11月末から12月初めにかけてがピークのようです。
「ウエザーニュース」より)
上図のように「冬至」前が一番早く日の入りを迎えるようです。ということは、これからは少しずつ日の入りが遅くなるということ?
次は、「冬至」12月22日(金)