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Channel: おやじのつぶやき
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「白露」9月8日。「重陽の節句」9月9日。「仲秋の名月」9月10日。

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二十四節気の15番目「白露」。処暑から数えて15日目頃。この日から仲秋になります。

草の葉に白い露が結ぶという意味。

※「陰気ようやく重なりて露こごりて白色となれば也」(「暦便覧」)

夜のうちに大気が冷え、草花や木に朝露が宿りはじめる頃。また、秋分までの期間を指します。

本格的な秋の到来を感じられる頃です。日中はまだ暑さが残りますが(30度以上が続くことも)、朝夕の涼しさの中に肌寒さも感じ始めます(自転車をこいでいると、陽の落ちるのも早くなって、涼しさを感じます)。

そして明日 9月9日は、五節句のひとつ、「重陽の節句」。「菊の節句」とも呼ばれ、菊酒を飲んだり、栗ご飯を食べたりして無病息災や長寿を願います。 

漢詩を二つ。

九月九日憶山東兄弟   王維

独在異郷為異客

毎逢佳節倍思親

遥知兄弟登高処

徧插茱萸少一人

独り異郷に在りて異客と為(な)り

佳節に逢う毎に倍(ますま)す親(しん)を思う

遥かに知る兄弟高きに登る処(ところ)

徧(あまね)く茱萸を插(さ)して一人を少(か)くを

 

登 高       杜甫

風急天高猿嘯哀

渚清沙白鳥飛廻

無邊落木蕭蕭下

不盡長江滾滾來

萬里悲秋常作客

百年多病獨登臺

艱難苦恨繁霜鬢

潦倒新停濁酒杯

風急に天高くして 猿嘯哀し

渚清く 沙白くして 鳥飛び廻る

無辺の落木 蕭蕭として下り

不尽の長江 滾滾として来る

万里悲秋 常に客となり

百年多病 独り台に登る

艱難 苦(はなは)だ恨む 繁霜の鬢

潦倒(ろうとう) 新たに停む 濁酒の杯

※9月9日は「救急の日」でもある。

さらに、明後日 10日は「仲秋(中秋)の名月」。「向島百花園」では、「月見の会」が開かれます。晴れるといいですが。

七十二侯でいうと、

・初侯 9月7日〜9月11日頃

草露白 くさのつゆしろし

草花の上に降りた朝露が、白く涼しく見える頃。夏から秋への変わり目です。「露が降りると晴れ」という言葉があり、朝霧は1日の天気を伝えてくれます。

・次侯 9月12日〜9月16日頃

鶺鴒鳴 せきれいなく

鶺鴒の声が響きわたる頃。鶺鴒は水辺を好む鳥のため、川の上流域に行くほど多く見られます。町なかでは、あまり見かけられないかもしれませんが、民家の軒下などにも巣を作ります。

・末侯 9月17日〜9月21日頃

玄鳥去 つばめさる

暖かくなる春先に日本にやってきたツバメが、暖かい南の地域へと帰っていく頃。

旬のもの

さかな 秋刀魚(さんま)

秋の味覚の代表である秋刀魚。

野菜 南瓜(かぼちゃ)

かぼちゃには免疫力を高めるBカロテン、冷え症改善によいビタミンEが多く含まれているので、季節の変わり目であるこの時期にぴったりです。

花 鶏頭(けいとう)

ニワトリのとさかのような花を咲かせることから、この名前がつきました。

果物 梨(なし)日本で栽培されている果物の中では最も古く、弥生時代の遺跡からも梨の種が見つかっています。

行事 仲秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)

9月10日(旧暦の8月15日)は満月にあたり、「中秋の名月」または「十五夜」と呼びます。月見団子やすすきをお供えしますが、地域によっては芋や栗も供えられます。

※旧暦では、7,8,9月が秋で、8月は仲秋(中秋)となる。

※「暦生活」HPなどを参照しました。

東京地方はすっきりとしない天気が続きます。

それでも、裏庭からは虫の声が大きく聞こえてきます。アオマツムシのようですが。

虫の声

あれ松虫が 鳴いている
ちんちろ ちんちろ ちんちろりん
あれ鈴虫も 鳴き出した
りんりんりんりん りいんりん
秋の夜長を 鳴き通す
ああおもしろい 虫のこえ

きりきりきりきり こおろぎや(きりぎりす)
がちゃがちゃ がちゃがちゃ くつわ虫
あとから馬おい おいついて
ちょんちょんちょんちょん すいっちょん
秋の夜長を 鳴き通す
ああおもしろい 虫のこえ

ここに出てくるようなたくさんの種類の虫ではありませんが、まさに「秋の夜長を鳴き通す」という趣です。

 

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