尾花(ススキ)。
今日、8月23日は、24節気の14番目「処暑(しょしょ)」。秋になって二番目。この時期から次第に夏の暑さが収まってくるとされている。暑さが和らぐという意味。穀物が実り始める頃。
厳しい暑さの峠を越し、朝夕は涼風が吹き始め、山間部では早朝に白い露が降り始め秋の気配を感じます。
まだまだ日中は、蒸し暑く、出歩くにも一汗かきますが、夕方は、風も出て涼しく感じられます。
また、この頃は台風のシーズンでもあり、「二百十日(「立春」から数えて210日目)」、「二百二十日」とともに台風襲来の特異日です。
※2022年の「二百十日」は9月1日(木)、「二百二十日」は9月11日(日)。
七十二侯でいうと、
・初侯 8月23日〜8月27日頃綿柎開 わたのはなしべひらく
綿を包む柎が開き始める頃。柎とは花の萼(がく)のことです。柎が開き始めるとふわふわとした綿毛が中からとび出してきます。この綿毛が木綿の糸や布になります。
・次侯 8月28日〜9月1日頃天地始粛 てんちはじめてさむし
ようやく暑さが静まる頃。天気図には秋雨前線が登場し、冷たい空気とともに秋を運んできます。とはいっても、日中はまだまだ暑く、夏の気候が続きます。
・末侯 9月2日〜9月6日頃禾乃登 こくものすなわちみのる
日に日に稲穂の先が重くなってくる頃。稲穂はこぼれるように実り、色づき始めます。しかし、この時期は台風が襲来してくる時期であり、各地で農作を祈るお祭りが開催されます。
《旬のもの》
花 木槿(むくげ)。韓国の国花としても有名。虫 マツムシ
果物 葡萄(ぶどう)
魚 鰯(いわし)、秋刀魚(さんま)
花 秋の七草(萩・桔梗・葛・藤袴・女郎花・尾花・撫子)
※覚え方は「お好きな花は」(おすきなはなは)。「尾花」は、ススキの別名。
この項、「暦生活」HPなどを参照しました。
行事と言えば、「越中八尾 おわら風の盆」。一度は行って見たい行事です。
哀愁を帯びた三味線と胡弓、太鼓の音色と、味わいのある唄に合わせて踊り手たちが情緒豊かに踊りながら歩く「おわら風の盆」。
300年余踊りつがれてきたその唄と踊りは、叙情豊かで気品高く、哀調の中に優雅な趣を有しています。
格子戸の民家、土蔵等、昔の面影を残すまち並みに、数千のぼんぼりが灯り立ち並ぶ風景も幻想的。
3日間で約20万人もの観客が訪れる全国屈指のお祭りです。
しっとりとした優美な世界観にぜひ浸ってみては。
※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、令和4年度は例年とは異なる形で開催される予定です。詳細は必ず下記公式サイトにてご確認ください。
(この項、「」HPより)
次は白露―9月8日(木)―となります。