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Channel: おやじのつぶやき
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今の日本の政治思想状況に暗澹たる思い。

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参拝、制止退け強行 党幹部「もう誰も止められない」(朝日新聞) - goo ニュース

 影響力のある(と思っている)政治家二人。中国、韓国へ徹底した敵意、むき出し。

・河村たかし市長
 「現職総理だから行かないかん。祖国のために命を落とすのは最高の美徳の一つ。祖国のために命を落とした軍人に頭を下げるのは世界の常識。やっちゃいけないと(外国が)言うのは内政干渉だ。」(注:「外国」とは、中国、韓国を指しているのは明白。)

・橋下市長
 「日本のために命を落とした英霊に敬意を表するのは当たり前の話だ。A級戦犯だけを参拝しにいくわけではない。外交上の配慮で参拝を控える必要性はもうない。昨今の中国、特に韓国の態度や振る舞いをみれば、靖国参拝について配慮する必要はない。」

・アベ自身のフェイスブックで参拝の「報告」を行ったところ、賛同を意味する「いいね!」の数が4時間あまりで3万件を超えた。靖国参拝は短時間で異例の高い支持を集めた。

・「みんな」渡辺は賛意。
・公明党は批判しても、政権からの離脱は毛頭考えていない。
・民主も内情はバラバラ。
・共産党は当然批判。しかし、悲しいかな少数。
・「生活」の小沢はすでに過去の人。

 衆院選、参院選でアベ路線を支持し、圧倒的多数の議席を与えた選挙民(河村にも橋下にも)。怖いものなしの現政権。中国、韓国への国民の反感、嫌悪感に乗って、経済運営がうまくいっていることを背景にしての今回のやり方。 
 アベは、経済成長路線で国民の支持を得ていく中で、本来の意図している憲法改「正」を思うように成し遂げようとする。それに、しっぽを振る「維新」「みんな」「民主の一部」、そして「公明」・・・。

 ナチスは、当時の国民の間には根強い支持があった。生活と未来に不安と不満を持つドイツ国民。それに対して、失業対策、経済成長などの経済政策、(第一次世界大戦で失われた)栄光のドイツ復活、(自分たちの生活を脅かす)ユダヤ人への排撃、(ソ連への恐怖を煽りながらの)共産党への弾圧、・・・こうした政策による「成果」・「恩恵」を国民に与え、安心させていくことに成功。一方で、反対派に対しては陰謀を駆使してまでも、徹底的・暴力的に弾圧する。次第にもの言えぬ(ものを言わせぬ)国民、・・・。
 気がついたら、あれよあれよという間に、ヒトラーは「世界に冠たる」偉大な指導者になった。その後は歴史が示すとおり。

 当時のドイツ(そしてヨーロッパ・世界情勢)とはもちろん異なってはいるが、アベの政策をみていると、実に将来の危険が見えてきそう。特にアベに対して誰も物を言えず、お追従どころか、諸手を挙げて賛意を示す政治風潮に本当の危うさを感じる。政教分離は過去の遺物として靖国神社の国教化へ。「靖国」公式参拝の常態化への布石。

 靖国参拝を機会に(安倍政権にNO!という論調に対して巻き返すためにも)、日本で生活する中国人、韓国・朝鮮人等への排外主義的な動きが強まるのではないか(反対する人たちを「非」国民として非難しつつ)。そして、「平和」のための(「日本」を守るための)戦争に国民こぞって賛成し、海外派兵が出来る国づくりへ。米・中・韓・露がどう思おうと。

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