3年前にリニューアルオープンした「堀切菖蒲園」。
(「
」より)
ずいぶんと手を加えたようす。園路が広くなり、バリアフリー化が進みました。中央には芝生の広場ができたり、奥には子ども広場もできたり・・・。
以前来たときのような花菖蒲田圃のエリア内の狭い道を巡る、という印象はなくなり、明るく広々とし、すっきりした感じ。一方で、松なども木々も整理されたようで、かつての素朴な雰囲気がなくなったのが残念。
リニューアル前。
現在。右奥に首都高。
菖翁花
江戸時代後期、花菖蒲の発展に大きな功績を残したのは、旗本、松平左金吾定朝です。自らを「菖翁」と名乗り、60年にわたって花菖蒲の改良と新品種の作出に情熱を傾けました。菖翁により作出された花を「菖翁花」といいます。安政3年には菖翁花の集大成『花菖蒲花銘』が執筆され、120種に及ぶ品種が挙げられましたが、現在は17種前後が現存するのみとなっています。
堀切でまず花菖蒲を栽培し、江戸末期から花菖蒲園として名をはせたのは後の小髙園の祖となる伊佐衛門です。文政初期には、伊佐衛門が菖翁から「宇宙」「霓裳羽衣」などの品種を譲り受けて栽培し、繁殖を図りました。その後、菖翁花が小髙園から堀切園や他の花菖蒲園に広まったと考えられています。
堀切菖蒲園では、品種の保存と江戸情緒の創出に役立てるため、現在も菖翁花の名を引き継ぐ、10種余りの花菖蒲の栽培管理を行っています。
小髙園 武蔵園と並ぶ、堀切における葉菖蒲の祖。明治以降は花菖蒲をアメリカに輸出する等、数多くの功績を残した。
堀切園 現在の堀切菖蒲園の前身。終戦後、足立に疎開させていた花菖蒲を圃場に戻すことで、復興を果たした。
園内には、アジサイなども咲いています。
ヘメロカリス。
ヘメロカリスは初夏から夏にかけて次々と花を咲かせる多年草で、日本にはニッコウキスゲやノカンゾウ、ヤブカンゾウが自生し、古くから親しまれています。暑さ寒さに強いうえ、土壌もあまり選ばず、植えっぱなしでよく育ちます。
「デイリリー」の英名どおり、花は一日花ですが、1本の花茎にたくさんの花を咲かせ、何本も立ち上がるので、長期間花が楽しめます。開花盛期は主に6月から7月ですが、5月から咲く早生品種から8月に咲く晩生品種まであります。園芸品種は2万以上あるといわれ、花色、花形、草姿などさまざまです。午前中の花が美しいです。
(「」HPより)
「ニッコウキスゲ」は、山登りなどでなじみの花でしたが。たしかに雰囲気は似ています。ユリとは異なるようです。