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Channel: おやじのつぶやき
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秩父鉄道寄居駅~長瀞駅。その6。桑畑。秩父織塾工房横山。長瀞八景。(「荒川」を遡る。第7日目。)

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    「彩甲斐街道(「国道140号線」)」道路標識に「↑甲府108㎞・雁坂トンネル・↑秩父20㎞」という表示。

桑畑。かつては養蚕が盛んだった。

その左手に「秩父織塾工房横山」。

大正9年 横山 忠安(ただやす)が創立

自身で機織りをやりながら当時の名門と言われた織物工場「丸保(三沢 関根憲治)」、町久工場「井重織物丸上(荒船清十郎)」で営業とデザインに携わりながら腕を磨き、横山織物工場を作る。

戦前から昭和に秩父銘仙を制作

当時、制服制度を導入していたのは他にはありませんでした。その後、西川産業、京都コスギなどからアクリルプリントの開発により座布団カバー、こたつ掛け、サンローラン、エマニエルウンガロなどライセンス物を手掛ける。

秩父植物染織工房(株)を設立

時代変遷のなかで草木染め、藍染のスカーフを制作。日本橋三越にアルプスカワムラからタクミブランドとして常設した。

秩父銘仙の復活

世代交代として近年では秩父銘仙の復活にウェイトを置き、お蚕を飼い、ざぐりで糸取りをしてマユを引き明治時代の手織機ではた織教室を主宰している。

体験教室について

当工房では、お客様にも伝統的な糸染めから機織りを体験頂ける体験教室を随時行っています。
当時から残る技法にて、マユからの糸作り、糸染、型作り、機織りまでの全行程が学べます。
お手軽にご参加頂けるものから、本格的なものまで
初心者の方でも、お気軽にご参加ください。

制作風景

【1】オカイコに畑がら桑を切り、マユに仕上げる
桑畑 おかいこ まゆ

【2】オカイコの1本は3デニール☓7で意図を作り上げていきます。
不純物を取り絹本来の風合いを整え、糸がケバ立たないように織りやすくします。
糸取り 練り 糊付け

【3】整経(織物にする場合の縦糸の準備)から、織物、布にするため縦糸を引き込む作業に入ります。
整経 引き込み

【4】元来は和紙に専用のナイフで柄を掘ります。あとに紗張りをして渋でずれないようにします。
型紙

【5】型紙を使い縦糸に柄を付けていく作業です。
捺染

【6】縦糸に柄を付け、蒸した後のしとりを取り乾燥させます。
タンプル巻取り

【7】柄を付けた縦糸を引き込み本織に入ります。
本織り

みなさんが無意識にさわっている布は、このように多くの工程を経て初めて布になります。
昔の人は小豆つぶが包める大きさの布を大事に採って置いてつぎはぎにして再生させ、布を甦らせ命を与え使ってきました。
今では古布が海外でもVINTAGE価値を持つほどです。
そんな、古来からの伝統的手法を今に伝えながらモノ作りを続けています。

(この項、「」HPより)

開館していなかったようで、残念! 機会を作って訪問したいところです。

路傍のサクラソウ。

その先で国道から離れて山側を進みます。「旧秩父往還」道。

「馬頭尊」などの石塔群。

眼下の景色はすばらしい。

長瀞方向。

「長瀞八景」解説板。

樋の口を望む秩父往還

 矢那瀬より野上下郷にかけて残る旧道筋は、古くは秩父往還として往来がありました。今も日本一の青石塔婆や、馬頭尊、庚申塔、二十二夜塔などの石碑や文学碑が立ち、往時を偲ばせています。樋の口付近の往還より見渡す荒川の清流はとても心地よく爽快です。この付近の荒川は鮎の宝庫として知られ、シーズン中は釣り人で賑わいます。

上流に見えるのは「白鳥橋」。

砂防堰堤

右手に砂防堰堤。  

再び「彩甲斐街道」へ。    

 


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