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Channel: おやじのつぶやき
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阿野一里塚。桶狭間古戦場。・・・(名鉄「豊明」駅~名城線「伝馬町」駅。その1。)

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 「旧東海道」の旅の続き。
 さて、6月17日(水)。お天気はどうにか持ちそうです。その代わり、暑くなりそう。今日は、宮宿の「七里の渡し」跡までですから、それほど長い行程ではありませんが。
 「名鉄イン刈谷」は、朝食付で5,900円。改札口直結なので大変便利です。
 通勤、通学の人達に混じって「刈谷」から「知立」経由で昨日の最終地点「豊明」まで戻って、再開。「国道1号線」に戻って西に向かいます。8時30分少し前。少し歩くと、「(日本橋から)345㎞」付近となります。

まず「阿野一里塚」から。

 「案内」表示に従って、国道1号線から左の道に入り、県道57号線の高架をくぐると、国指定史跡の「阿野一里塚」があります。

    
                       道の両側にきちんと残っています。

      「国指定史跡 阿野一里塚」。
 徳川家康は慶長9年(1604)すでに整備した東海道の宿駅・伝馬制に加えて、道の両側へ塚を築かせ、、一里ごとの目印とした。
 県内には18の一里塚があったが、現存するのは4ヶ所。そのうち、道の左右とも残っているのはこの塚と知立市のみである。
 昭和11年12月に指定を受けた。

 豊明市教育委員会

 この一里塚は、「日本橋」から86里目のものです。

この塚には、句碑があります。 

 春風や坂をのぼりに馬の鈴  市雪

 東海道の阿野一里塚から「前後」に向かって坂を登りつめると、名医のほまれ高い三田邸があり、「春風に馬の鈴が蘇えるようにひびき、道には山桜が点在して旅人の心を慰めてくれる。」の意である。この句は愛知郡下之一色の森市雪の作で、嘉永元年(1848)刊の「名区小景」に載る。

 豊明市観光協会

ここから緩やかな上り坂。坂の途中から行く手を望む。

坂の上から来た道を望む。

立派なおやしきの黒塀。

左手に名鉄の線路が近づいてきます。バス停「五軒屋」。

右手には常夜燈。

「寂応庵」跡。ごみの集積所になっていて気の毒。

街道筋らしいおうちが続きます。

 急に道が広くなり、周囲も畑などがあって開けた場所に。その先で「国道1号線」と合流します。この辺りも「桶狭間」の古戦場跡?


「中京競馬場」入口には馬の像。

「旧東海道」は左に折れ、名鉄のガードをくぐります。 

 左手にある大きな病院が「桶狭間病院」。そこを左に折れると、「桶狭間古戦場伝説地」。
「史蹟・桶狭間古戦場」碑。

桶狭間の戦い

 永禄3年5月19日(1560年6月12日)に尾張国・桶狭間で行われた合戦。
 2万5千といわれる大軍を率いて尾張に侵攻した駿河の戦国大名である今川義元・今川氏真親子に対し、尾張の大名・織田信長が少数の軍勢で本陣を強襲し、今川義元を討ち取って今川軍を退却させた、日本の歴史上有名な戦いである。
 戦後、東海道に君臨した今川氏が没落する一方で、勝利した織田氏は美濃・伊勢侵攻から畿内の制圧へと急成長し、戦国時代の重要な転機となった。
 一連の戦いで西三河から尾張に至る地域から今川氏の勢力が一掃されたうえ、別働隊の先鋒として戦っていたため難を逃れた岡崎の松平元康(徳川家康)は今川氏から自立して松平氏の旧領回復を目指し始め、この地方は織田信長と元康の角逐の場となった。元康は今川氏から完全に離反し、永禄5年(1562年)になって織田氏と講和した(織徳同盟)。以後、公然と今川氏と敵対して三河の統一を進めていった。また、信長は松平氏との講和によって東から攻められる危険を回避できるようになり、以後美濃の斎藤氏との戦いに専念できるようになり、急速に勢力を拡大させていった。

『尾州桶狭間合戦』 歌川豊宣画

(以上、「Wikipedia」参照)



 古戦場

 この地は永禄3年(1560)5月19日今川義元が織田信長に襲われ戦死した所と伝えられ、田楽狭間あるいは桶狭間と呼ばれた。
 今川義元松井宗信無名の人々の塚があり、明和8年(1771)七石表が建てられた。文化6年(1809)には桶狭間弔古碑が建立された。また、戦死者を弔って建てられたおばけ地蔵徳本行者念仏碑などがある。

 昭和12年12月21日 国指定史跡

 豊明市教育委員会

 石碑など公園の中に点在しています。
    

 七石表(一号碑)

 桶狭間の戦いで今川義元の戦死した場所を示す、最も古いものである。
 明和8年(1771)、尾張藩士人見弥右衛門、赤林孫七郎佑之により建てられた。
 北面「今川上総介義元戦死所 東面「桶峡七石表の一」 南面「明和八年辛卯十二月十八日」建」と刻まれている。

 豊明市教育委員会  


 今川治部大輔義元の墓

 駿河・遠江・三河の国主、今川義元は西上の途次、永禄3年(1560)5月19日に織田信長の奇襲に遭い、、ここで倒れた。ここには、その霊が祭られている。
 以前、ここは塚であったが有松の住人山口正義が主唱し明治9年5月に、この墓を建てた。

 豊明市教育委員会 

「香川景樹・歌碑」。

あと問へば 昔のときの こゑたてて 
    松に答ふる 風のかなしさ 景樹

 桂園派の巨匠、香川景樹が己の歌風を江戸に広めようと意気込んで出府したが、迎えられず、失意を抱いての帰途、桶狭間を通り、永禄3年(1560)5月19日、信長のためにこの地に没した義元の気持ちをくみ、自身の心に引き当てて詠んだ一首で「尾張名所図会」に載っている。

 豊明市観光協会   


「桶狭間の戦い 解説板」。 

  
 説明文にもあるように、今川義元が戦死した所であって、この場所が主戦場だったかどうかは定かではないようです。桶狭間の戦場そのものは、ここの他にもうひとつあるそうです。(今川義元の墓のあるここは、「館狭間」といったらしい。)

HPより。

桶狭間はこっちのもんだぎゃぁ 名古屋市緑区vs.豊明市

(1/2ページ)2014/6/6 6:30


 桶狭間はこっちのもんだぎゃぁ 名古屋市緑区vs.豊明市

(1/2ページ)2014/6/6 6:30

 織田信長が今川義元を破ったことで有名な「桶狭間の戦い」。その主戦場を巡り、愛知県豊明市と名古屋市緑区の間で論争が続いている。戦国時代の歴史の舞台となってから450年余り。定説はなく、我が町が「本家」と譲らない。歴史ブームを背景に古戦場は今や、注目の観光地。愛知県は桶狭間近くで今秋に開く武将祭りに双方を招待する意向で、観光地としての「桶狭間」の魅力が、双方のPR合戦に拍車をかけているようだ。
 名古屋鉄道中京競馬場前駅から数分歩くと、豊明市側の「桶狭間古戦場伝説地」が現れる。明治時代にできた義元の墓や、義元やその重臣が戦死した場所として江戸時代に建てられた7つの石碑などが並ぶ。
 1937年に史跡として国から指定を受けており、地元団体「桶狭間古戦場祭保存会」(豊明市)の内藤四郎会長(77)は「国から指定を受けたのはここだけ」とアピールする。
 古戦場伝説地から南西に約1キロ。名古屋市緑区にあるのは「桶狭間古戦場公園」だ。2010年、義元と信長の銅像を建立。石や小道などを配置し、桶狭間の戦いに登場する城やとりで、街道に見立てたジオラマもつくった。義元の馬をつないだとされる「ねずの木」や墓碑もある。
 08年設立の地元団体「桶狭間古戦場保存会」(名古屋市緑区)の梶野泉会長(65)は「(緑区には)信長が義元を討ち取った後、村人に戦死者を埋葬するよう命じた塚がある」と譲らない。
 「桶狭間の戦い」を扱った書籍の出版が相次ぎ、「本家」論争に火が付いたといわれる。論争が決着しない背景には、数少ない歴史文書の解釈が何通りにもできることがある。中近世史を専門とする名古屋市博物館の鳥居和之学芸課長(60)は、桶狭間の合戦を描いた江戸時代の絵図はあるが、「現在の地形にあわない」と指摘。合戦に関して記した「信長公記」も武将の動きなど記述はあるが、桶狭間に向かう道のりに関する記載は少なく、鳥居課長は「新たな資料などが出ない限り、論争は決着しない」とみる。・・・


   桶狭間古戦場公園に建つ織田信長(左)と今川義元の銅像(名古屋市緑区)


 地形的な面から見ると、豊明市の史跡は少し上り坂の途中にあり、もう少し南に上って行くと、南西に小高い丘陵に囲まれた地域が広がっています。そこに名古屋市の「桶狭間古戦場公園」があります。


 1880年頃のようす(「今昔マップ」より)。
 ここでは、↓「今川義元墓」とともに戦場のマークが付いています。→が緑区の「桶狭間古戦場公園」。ただ、この時期以降、「今昔マップ」にはこの辺りには何の表示もありません。


 1968年頃のようす(「同」より)。
 ↓「今川義元墓」から「桶狭間古戦場伝説地」に変更になった頃。


 現在のようす(「同」より)。

 地形的には、「古戦場伝説地」(標高34㍍)から坂道を上ると標高50㍍になり、下って34㍍ほどの地域になる。西側は45~50㍍の丘陵が続く。南は30㍍以下、東は50㍍以上の丘陵になる。また、「古戦場伝説地」から北の標高はいったん低くなったあと、再び40~60㍍の丘陵地帯となる(以上データは「今昔マップ」より)。 

 どちらも、直接、旧東海道の道筋とは離れていますが(特に名古屋市緑区)、「国道1号線」には、「大将ヶ根」という交差点があり、「桶狭間の戦い」(信長と義元のいくさ)に深く関連がある地名です。

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