三年前の「東日本大震災」。その傷も未だ癒えずにいる、その中で、生活する家族、そして一人ひとりの生き方。
阪神淡路を超えてきつつあった多くの日本人が再び未曾有の災害に見舞われ、まして、福島原発事故に遭遇し、それまでの生き方、生活の見直しを余儀なくされた・・・。
しかし、三年を経過し、原発の再起動路線が政治日程に組み込まれ(「日本復興」という大義名分のもとで)、いつしか風化しつつある(風化させられつつある)今日、改めて、三年前を振り返る。立ち止まって考え直す。そんな連作。最近の橋本さんらしい一代記風の慌ただしさで、家族の、夫婦の、親子の「絆」を、どこかで声高に叫ばれるものとは異なる切実な思いのこもったものとしてではなく、とらえ直していく。
橋本さん自身、「面倒臭い病気になってぶっ倒れ、その後には大震災がによって日本そのものが『立ち止まる』」状況に立ち至った」かなりやっかいな病気に冒された橋本さん。
・・・。身辺を巡る時間と空間を自在に操る橋下さんらしい切り口。
「橋本治という立ち止まり方」(橋本治)朝日新聞出版
副題「on the street where you live」とする筆者の思いをどう受け止めるか? 唐突ですが、民主党政権への失望とその反動からの自公政権への絶望という政治状況から何を見い出しうるのか(将来に向かって)。大きな問いかけを感じ取らなければならないようです。
「初夏の色」淡い蜜柑色に秘めた思いは、絶望か、再生か。そこには、かすかな期待、再生が込められている、と。
一方で、つい同世代としての悲哀をも感じました。
阪神淡路を超えてきつつあった多くの日本人が再び未曾有の災害に見舞われ、まして、福島原発事故に遭遇し、それまでの生き方、生活の見直しを余儀なくされた・・・。
しかし、三年を経過し、原発の再起動路線が政治日程に組み込まれ(「日本復興」という大義名分のもとで)、いつしか風化しつつある(風化させられつつある)今日、改めて、三年前を振り返る。立ち止まって考え直す。そんな連作。最近の橋本さんらしい一代記風の慌ただしさで、家族の、夫婦の、親子の「絆」を、どこかで声高に叫ばれるものとは異なる切実な思いのこもったものとしてではなく、とらえ直していく。
橋本さん自身、「面倒臭い病気になってぶっ倒れ、その後には大震災がによって日本そのものが『立ち止まる』」状況に立ち至った」かなりやっかいな病気に冒された橋本さん。
・・・。身辺を巡る時間と空間を自在に操る橋下さんらしい切り口。

副題「on the street where you live」とする筆者の思いをどう受け止めるか? 唐突ですが、民主党政権への失望とその反動からの自公政権への絶望という政治状況から何を見い出しうるのか(将来に向かって)。大きな問いかけを感じ取らなければならないようです。
「初夏の色」淡い蜜柑色に秘めた思いは、絶望か、再生か。そこには、かすかな期待、再生が込められている、と。
一方で、つい同世代としての悲哀をも感じました。