朝顔。「向島百花園」にて。
今日は、24節気の13番目、「立秋」。暦の上では、立冬(2023年は11月8日)の前日までを「秋」となります。
暦の上では秋に。 東京地方。朝から晴れ、まだまだ暑い。
昔から、暑さ寒さも「彼岸」まで、というように、9月のお彼岸頃まではまだまだ暑く感じる日も多いようです。
が、「立秋」と聞いただけで、いよいよ暑さは峠を越し、少しずつ秋に向けて進んでいく感じがするのは、不思議ですね。
『古今和歌集』に、
秋来(き)ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる 藤原敏行
作者は、平安時代前期の貴族、歌人、書家で、三十六歌仙の一人。空海と並べられるほどの書道の大家でした。
「詞書」には、「秋立つ日詠める(立秋の日に詠んだ)」とあります。
ま、歌の内容は、作歌上の言葉の綾でしょうが、何となくそんな気にさせる歌です。
大型の台風が奄美、沖縄に居座り、大雨と猛烈な風に、地元の人も観光客も大変な状況に置かれているようです。
が、東京地方。一時よりも日の暮れるのが早くなって、熱風の中にも、どこか秋の気配を感じられる今日この頃、とのんきなことを。
西の空。
昨日の夕方。
鱗雲、筋雲、入道雲、黒い雲・・・、かなりの早さで東の方向へ動いています。 ・・・
朝日新聞社主催の高校野球が始まって、球児達の「熱い」闘いが続きます。
地元代表で、春夏初めて甲子園に登場した「共栄学園」。格上の相手に対して、9回ツーアウト満塁まで攻め、ミラクルを期待しましたが、東東京大会とは違い、最終打者が三振で万事休す。それでも下町魂で頑張った、と。健児の健闘を称えます。
さて、以下、「暦生活」HPを参照します。
七十二侯だと、
・初侯 8月7日〜8月11日頃涼風至 すずかぜいたる
夏の暑い風から、秋の涼しい風に替わりはじめる頃。
・次侯 8月12日〜8月16日頃
寒蝉鳴 ひぐらしなく
夏の終わりを告げるかのように、ヒグラシが鳴いている頃。ヒグラシの鳴き声は、過ぎゆく夏を惜しんでいるかのように聞こえます。
・末侯 8月17日〜8月22日頃蒙霧升降 ふかききりまとう
森や水辺に白く深い霧がたちこめる頃。
《旬のもの》
花 ひまわり中国で「太陽花」英語で「Sunflower」と呼ばれ、どこの地域でも太陽の花として親しまれています。最大の生産国であるロシアでは国の花とされ、日本でも43の市区町村の花に指定されています。
果物 桃七月から九月が旬である桃。
花 つゆくさ野菜 玉蜀黍(とうもろこし)
「立秋」を過ぎると、挨拶文も、「暑中見舞い」から「残暑見舞い」に変わります。
次は、処暑(8月23日)
「向島百花園」も朝顔が終わりを告げ、「秋の七草」など秋の草花が、咲き始めています。
キキョウ(桔梗)。
オミナエシ(女郎花)。
ススキ(薄)。
ヒオウギ(桧扇)。
フクロクジュウリ(福禄寿瓜)。
寺島ナス(茄子)。
サルスベリ(百日紅)。
水面にはミズスマシ。
※撮影は、昨年8月5日。