我が家のチューリップ。
今日、4月5日は、「清明」。春分のあと、15日目。
清明(せいめい)とは万物が清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔」という言葉を訳した季語です。花が咲き、蝶が舞い、空は青く澄み渡り、爽やかな風が吹く頃です。
『こよみ便覧』には三月節に「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」と記されている。様々な花が咲き乱れ、お花見シーズンになる。(「Wkipedia」より)
とありますが、最近は、季節がだんだん早まって、東京では桜も散って、名残りのサクラ見物・お花見という雰囲気。
かつては、入学式の時期にサクラが満開になり、その下で入学などの記念写真を撮るほどでしたが、今は葉桜の下で。
某高校の入学式の写真を15年くらい遡ると、歴然としています。
※ところで、「清明」というとまったく無関係(音だけ同じ)ですが、陰陽師「安倍晴明」を連想します。
葛飾区立石にある「熊野神社」は、都内唯一の晴明ゆかりの神社。
社伝や『新編武蔵風土記稿』では長保年間(999年 - 1003年)に、陰陽師の安倍晴明によって当地に熊野大神(熊野権現)が勧請されたのが起こりとされている。
葛飾区内を流れる中川蛇行部(中川七曲)の右岸に位置する。社地は元来一辺が約三十間の正五角形をなしていたとされ、現在もその痕跡を残しているが、この社地の形状が五行をかたどっているとされている。また当社やかつての別当寺であり近隣にある五方山南蔵院立石寺の山号 五方山もこれに由来する。・・・
(この項、「Wikipedia」参照)
《閑話休題》
七十二侯では、
・初侯 4月4日〜4月8日頃玄鳥至 つばめきたる
ツバメが海を渡って、日本にやってくる頃。本格的な春と農耕シーズンを迎える時期です。
※「若いツバメ」は、年上の女性の愛人となっている若い男をさす俗語。
明治時代の婦人運動・女性解放運動の先駆者 平塚雷鳥と、年下の青年画家 奥村博史の恋に由来する。
平塚が年下の男と恋に落ちたことで、平塚を慕う人々の間で大騒ぎとなり、奥村は身を引くことにした。
その時、奥村から平塚に宛てた手紙の中で、「若い燕は池の平和のために飛び去っていく」と書いたことから流行語となり、女性から見て年下の愛人を「若いツバメ」いうようになった。(「語源由来辞典」より)
・次侯 4月9日〜4月13日頃
鴻雁帰 こうがんかえる
ツバメとは反対に、冬の間を日本で過ごした雁が北のシベリアへと帰っていく頃です。
※「雁書」というのは、便り、手紙のこと。中国前漢の蘇武が、匈奴に捕らえられた時、自分の生存を知らせる手紙を雁の足に結んで放ったという故事からきている。そこで、中国では、「雁」は、遠隔の地の消息を伝える通信の使者と考えられている。
・末侯 4月14日〜4月19日頃
虹始見 にじはじめてあらわる
春が深くなるにつれ、空気が潤ってくるので、この時期からきれいな虹を見ることができます。
※日本では、虹の色は一般的に外側から順に「赤・橙・黃・緑・青・藍 ・紫」と識別していますが、世界共通の認識ではありません。アメリカでは6色、ドイツでは5色と識別されているようです。アジア諸国、ヨーロッパ諸国の中でも虹の色に違いがあるようです。
(「ウェザーニュース」より)
次の24節気は「穀雨」(4月20日)。