「利根大堰」。この先は、湖のような大きな広がり。
2010年代のようす。(「歴史的農業環境閲覧システム」より)
「利根大堰」沈砂池からの取水口。
右から「見沼代用水路」、「武蔵水路」、「埼玉用水路」、「邑楽用水路(おうらようすいろ)」。
見沼代用水路
利根川東遷によって、水資源を失った地域にあった「ため池」(「見沼」など)の代わりに利根川から取水して農業用水とするため施工された。
地域としては
武蔵用水
利根川と荒川を結ぶ延長14.5kmの水路で3つの役割を担っている。
①都市用水の導水
利根大堰で取水した東京都と埼玉県の都市用水を荒川へ導水している。(導水した水は、下流の秋ヶ瀬取水堰などで取水され、東京都の朝霞浄水場や埼玉県の大久保浄水場などへ送られている。)
②浄化用水の導水
荒川水系の水質改善のため、浄化用水を導水している。浄化用水は、秋ヶ瀬取水堰から新河岸川へ朝霞水路を通じて流れこみ、下流の隅田川の浄化も行なっているす。
③周辺地域の内水排除
周辺地区の河川の洪水や市街地からの出水を取りこみ、荒川に排水する事により浸水被害を軽減する。
(「利根導水総合事業所」HPより)
埼玉用水路
1968年に開削された灌漑用水路。利根川の利根大堰から引いた水で、この用水路が開削される前に直接取水をしていた羽生領用水路、葛西用水路、古利根用水路及び稲子用水路へ供給する農業用水として開削された。延長は16.7Km。現在は水資源機構で管理され、埼玉県内の約12,000haの農地を灌漑している。
邑楽用水路(おうらようすいろ)
利根大堰から取水する。大分水工で180度向きをかえ、北に流れながら利根川を伏越で交差し、利根川左岸を平行するように東へ向きを流れ、流域の周囲を灌漑する。大堰から東へ流れる利根加用水もある。 いくつかの用水路を分岐し随所に設けられた調節堰を通過しつつ利根川の左岸を並行して流れ千代田町、明和町、板倉町を経て埼玉県加須市(北川辺地区)に至り終点となる。 途中新堀川を掛樋(河川の上を通す水路の橋)で、谷田川放水路を伏越で交差する。流路幅は1.7 m - 3.1 mほどある。
※それぞれ、その一部を「街道歩き」、「荒川歩き」などで出会っています。
上流。広大な流れ。
工事が進む。