入川もますます渓谷らしくなってきます。眼下に流れる入川。
山側から一気に落ちる沢の流れ。
こうしたところには小さな鉄橋が架けられています。
下流方向。
上流方向。
渓流釣りでしょうか、親子連れが上から下りてきます。
新緑の頃、また紅葉の時期は最高の景観。
かなり雨脚が強くなってきますが、木々におおわれているせいか、風がない分、助かります。
ようやく到着します。
大きな案内板が設置されています。
しかし、そこには「一級河川荒川起点」碑の解説は記されていません。
この付近だろうと右から流れる沢(赤沢)、左からの流れ(入沢)を眺めましたが、どこにあるのか? と。
ごろごろと岩が重なる中、ちょっと迷います。
右と左との沢が合流するところにありました!
2010年代のようす。↓に「一級河川荒川起点」碑。源頭は左下に流れる沢を詰めたところ、甲武信岳の直下になるようです。
そこまで上るのには本格的な登山となります。
ここまで、「川又」から約2時間。青年とお互いに記念写真を撮ります。
この雨の中では途中で引き返してしまったかもしれません。同行の青年に感謝、感謝です。
注:この入沢と赤沢の合流点から中川との合流点までの流路延長173 kmが、一級河川としての「荒川」。
来た道を再び戻ります。振り返り、振り返り。
ようやく川又に戻ってきました。
14時過ぎのバスで「三峰口駅」まで。途中、「滝沢ダム」とループ橋(雷電廿六木橋―らいでんとどろきばし―)のすばらしい景観に驚きました。
「滝沢ダム」。
滝沢ダム
独立行政法人水資源機構が施工を行った多目的ダムで、荒川の治水と東京都・埼玉県への利水を目的に利根川・荒川水系水資源開発基本計画に基づいて計画された荒川上流ダム群の一つである。高さ132メートルの重力式コンクリートダム。規模としては埼玉県で最大である。ダム建設に対する反対運動で事業が長期化したダムとしても知られている。
2008年(平成20年)に竣工したが、試験湛水中から複数発生していた地すべりが沈静化しなかったため対策工事が施され、2011年3月に建設事業を完了、2011年(平成23年)6月18日に、湖名碑の除幕式と建設事業完了報告会が行われた。
ダムによって形成された人造湖は、一般公募によって奥秩父もみじ湖と命名された。秩父多摩甲斐国立公園に含まれている。(この項、「Wikipedia」より)
雷電廿六木橋―らいでんとどろきばし―
「雷電」の名称は、秩父地方に伝わる「でえだんぼう」伝説に基づいて1998年に創作された『雷電坊物語』という物語に由来する。
「廿六木」の名称は、道路付け替えに際して移転を余儀なくされた集落の名にちなむ。
(この項、「Wikiedia」より)
たびたび利用した「三峰口駅」。
紅葉の頃か新緑の頃に再訪しようと思います。
荒川河口(中川との合流点)からここまで。173㎞の「荒川」を遡る旅も終わりです。
熊谷まで関東平野を流れ、熊谷から長瀞・秩父・三峰口まで、そしてその上流の渓谷美、と変化に富んだ歩きでした。
荒川をめぐる地元の人々の暮らしを垣間見、「荒」川との闘い、治水、橋の工夫などや四季折々の自然とのふれあいもすばらしいものがありました。
機会があれば、見落とした場所なども含め、もう一度歩いてみたいところも、数多くありました。
毎日、見る「荒川」にいっそうの親しみを感じます。