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Channel: おやじのつぶやき
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八幡の藪知らず。境橋。佐倉街道との分岐。東西線「南行徳」駅~武蔵野線「船橋法典」駅。その7。(「木下街道」をゆく。第1日目。)

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               「藪不知森(やぶしらずのもり)」。

「八幡」の地名は、平安時代の初期に建立された「葛飾八幡宮」の名からついたといわれています。道中奉行の管轄化に置かれたのはこの八幡宿までで、以降佐倉藩の管轄となっていました。

 ※「葛飾八幡宮」は、京成線を渡ったところにあります。

「佐倉街道」を歩いたときに詳しく紹介。「佐倉街道」は「千葉街道」と船橋まで重なり、その先、津田沼で「東金街道」と分かれて進みます。
 

「千葉街道」の歩道整備事業に伴い、整備・縮小されました。中は、禁足地とされていて、立ち入ることや、木の伐採は忌まれています。藪の広さは奥行き・幅ともに18mほど。古くは細竹・漆の樹・松・杉・柏・栗の樹などが生い茂っており 昭和の末頃までは樹齢を経た木々の鬱蒼としたさまを見ることができたようですが、近年は孟宗竹に侵食され、樹木は僅かに残るのみです。

慣用句
伝承が有名になったため、「八幡の藪知らず」は「入ったら出られない藪や迷路」の総称となった。それが更に転じて「道に迷うこと」「出口のわからないこと」を「八幡の藪知らず」「やわたしらず」と言うようになった。
また、江戸時代にはこの森を真似て迷宮式の藪を作り、入場料を取って中に入らせ、無事に出てこられた者に賞品を出すという興行場が現れたことがあった。これが明治10年頃に復活し、大流行となった。こうした迷路は八幡不知(やわたしらず)のほか、八陣、かくれ杉などと呼ばれた。

(以上は「Wkipedia」参照)

「解説板」。
不知八幡森(通称八幡の藪知らず)

 江戸時代に書かれた地誌や紀行文の多くが、八幡では「藪知らず」のことを載せています。そして「この藪余り大きからず、高からず、然れどもとしてその中」とか、「」などと書かれたりしていますが、一様にこの藪知らずは入ってはならない所、一度入ったら出てこられない所、入れば必ず祟りがあると恐れられた所として記載され、「諸国に」と言われて全国的に知られていました。
 入ってはいけない理由については、・最初に八幡宮を勧請した旧地である。・日本武尊が陣所とされた跡である。・貴人の古墳の跡である。・平将門平定のおり、平貞盛が八門遁甲の陣を敷き、死門の一角を残したので、この地に入ると必ず祟りがある。・平将門の家臣六人が、この地で泥人形になった。……
 と、いろいろ言われてきました。中でも万治年間(1658~61)、水戸黄門(徳川光圀)が藪に入り神の怒りに触れたという話が、後には錦絵となって広まりました。
 「藪知らず」に立ち入ってはならないという本当の理由が忘れ去られたため、いろいろと取り沙汰されてきたものではないでしょうか。
 またその理由のひとつとして、「藪知らず」が、「放生池」の跡地であったからではないかとも考えられます。
 古代から八幡宮の行事に「放生会」があり、放生会には生きた魚を放すため、池や森が必要で、その場所を放生池と呼びました。藪知らずの中央が凹んでいることからすると、これは放生池の跡であるという可能性が十分に考えられます。
 市川市周辺地域は中世には千葉氏の支配下にありましたが、千葉氏の内紛で荒廃し、八幡宮の放生会の行事が途絶えてしまい、放生池には「入ってはならぬ」ということのみが伝えられてきたことから、以上のような話が作られていったものと思われます。
 「不知八幡森」の碑は安政4年(1857)春、江戸の伊勢屋宇兵衛が建てたものです。

左手に「市川市役所」。ブロンズ像が各所に置かれています。

「境橋」のそばにも。

 

「境橋」。 

                             

下に流れる川は「真間川」。『万葉集』にも詠われた「真間の手児奈伝説」に登場する「真間の入り江」の跡とされています。

※「真間の手児奈伝説」については、「佐倉街道」歩きの際に、詳しく紹介しています。

「鬼越2丁目」の丁字路を左折して進むのが、「木下街道」。右手に煉瓦造りの蔵が。まっすぐ進むのが「佐倉街道」。

「中村家」。国登録有形文化財。

 

                                 

1880年代のようす。             2010年代のようす。道筋はほとんど変わらず。      

拡幅工事が行われています。

「深町坂下」バス停。

バス路線にそって進みます。行程の目安としてはたいへん役に立ちます。


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